暗い青春

エミール〈上〉 (岩波文庫)

エミール〈上〉 (岩波文庫)

たしかに人間は、いつもひとりで暮らすことはできないから、いつも善良でいることはむずかしい。

社会状態にあって自然の感情の優越性をもちつづけようとする人は、なにを望んでいいかわからない。たえず矛盾した気持ちをいだいて、いつも自分の好みと義務とのあいだを動揺して、けっして人間にも市民にもなれない。自分にとってもほかの人にとっても役に立つ人間になれない。

引越貧乏

引越貧乏

勤勉でないから自信もうまれず、威嚇や断定をする折りに恵まれない。

はずれ者は、いつも周辺に気をかねている。そうしてむしろ、自分がこれ以上孤立しないために、他人と自分との接点、共通点に、できるだけ細心の眼を向けている。群れの中に居る人と比較すると、他人に対して優しく、親切である。

それから (新潮文庫)

それから (新潮文庫)

それから先どんな経路を取って、生長するか分からないが、到底人間として、生存する為には、人間から嫌われると云う運命に到着するに違いない。その時、彼は穏やかに人の目につかない服装をして、乞食の如く、何者をか求めつつ、人の市をうろついて歩くだろう。

暗い青春/魔の退屈 (角川文庫 緑 100-1)

暗い青春/魔の退屈 (角川文庫 緑 100-1)

野心に相応して、盲目的な自信がある。すると、語るべき言葉の欠如に相応して、無限の落下を見るのみの失意がある。

く、暗い、暗すぎる。
メモに暗い言葉が続くので、一気に出しました。
そういえば、最近は悲観しなくなったような気がする。変化ですか。