日本碁界のこれからを想う

日本碁界にとって平成とは木谷門下の全盛が終わり、日中韓三国最強から最弱にすぐ転落し低迷した30年でした。 日本の至宝、井山裕太が生まれ、日本史上最強を誇り、平成の終わりに残念ながら絶頂を下りつつある30年でした。 平成の前、昭和に目を向けると、…

iPadアプリ「囲碁の師匠」絶賛?発売中!

自作のiPadアプリ「囲碁の師匠」が11月16日に発売になりました。以下は紹介ベージです。 https://new3rs.github.io/a_master_of_go/index.ja.html ご興味お持ちいただけたら幸いです。

井山六冠張栩九段が見せてくれた「この一局から」

そろそろ、はてなダイアリーの引っ越しを考えないといけません。みなさんはどうされますか? 4ヶ月前(「観る碁のための「この一局から」を求めて」)、「私のようなAlphaGoショックの観る碁ファンにこんな日が訪れるのはいつになるのでしょうか」と最近の心情…

観る碁のための「この一局から」を求めて

4年半続けた棋戦中継サイト耳赤の運営を4月に終了しました。現在は棋譜は公開せず自分の観戦用にほそぼそとサイトを動かしています。止めた理由はAlphaGoショックですね。 初めてAlphaGoを観たとき、囲碁はドラゴンボールのような世界だと確信しました。神様…

政治家 市川雄二

世はすごい政局で大変です。すごすぎて選挙されても投票する政治家がいなくて困りました。 なので、私が政治家ならこうするという案をここに書こうと思います。 国の基本機能を見直す 私が国の基本機能と考える項目は以下の4つです。 法治の徹底 富の再配分 …

AlphaGoはハサまない

「囲碁の未来サミット」終了直後に、DeepMind社からAlphaGo vs AlphaGoの50局が公開されました。 一説によると1手2分の「長い」碁のようです。対柯洁戦では一手1分の感じでしたから、AlphaGoが倍の時間をかけて打った対局と言えます。 最初、50局の中で頻繁…

「・・・」というヘボな下手の碁の演劇

(タイトルは若干煽りです^^) 点の階という演劇ユニットの公演「・・・」を観劇しました。 劇の舞台は火葬場の控室です。 「点転」という囲碁などの元になったとされる架空の競技を巡って、4人の登場人物が碁界にありがちなチグハグなやり取りを続けます。棋…

観る碁のための囲碁入門25

AlphaGoは布石の天才だった 「Google DeepMind チャレンジマッチ」はAlphaGoの4勝1敗で幕を下ろしました。 第4局の感動に2日経った今でもしびれています。皆さんはいかがだったでしょうか? 李世乭さん、DeepMind開発チームの皆さん、関係各位、素晴らしいイ…

観る碁のための囲碁入門24

李世乭vs.AlphaGoの対決があと1日と迫りました。 今回は番外編として、AlphaGoをご紹介します。 AlphaGoとは Google DeepMind社が開発した、コンピュータ囲碁システムです。 Google DeepMind社は元々はイギリスのDeepMind Technologiesという人工知能のベン…

相互作用する質量ゼロ、スピン2の粒子は一般相対論の重力場の方程式で古典近似される

2012年7月に書き捨てた下書き、読み直したらそれなりに面白かったので公開します。 ブログのタイトルは、超弦理論の解説などでよく見かける命題です。超弦理論は相互作用する質量ゼロ、スピン2の粒子を含むから重力場を含むという文脈です。以下の書籍で元の…

観る碁のための囲碁入門23

第31譜 黒95に対して白は96から105まで。取られていた7個の白石を先手で生還させました。 白106に手を戻し、どうやら黒95から白110までのやり取りで白が追いついたようです。果たして何が起こったのか。 この碁は李世乭選手による自戦解説番組がありました。…

観る碁のための囲碁入門22

第29譜 白74とちょっと離れた所に打ちました。この手は次にAと右下の白を助ける手と、B辺りで中央の白が右辺の白と連絡して中央の黒への攻めを継続する手を見ています。 黒は右下の白が生還しても打てると判断して黒75。白を助けられた時の下辺の黒の生きを…

観る碁のための囲碁入門21

実戦に戻りましょう。 第26譜 黒は45と弱い石を手厚く構えます。中央を攻められずに、右辺か上辺のどちらかを荒らせば勝ちと見ているのだと思います。 白は46, 47を交換して中央への攻めを見つつ、白48から50。右辺と上辺両方陣地にするぞという勝負手です。…

観る碁のための囲碁入門20

局面が一段落したので、今回は、紹介中の対局の李世乭選手の対戦相手、古力選手をご紹介します。 古力選手も李世乭選手と同じ1983年生まれ、現在33歳。中国のプロ棋士です。名前はグリと読みます。 19歳で国内タイトル天元を奪取、以後6連覇。2006年にLG杯世…

観る碁のための囲碁入門19

第23譜 白の粘りの手筋36に対して、黒も一歩も引けないので黒37と取られにいきました。この形はコウです。 第24譜 白は38とコウを取りました。黒はすぐには取り返せないルールなので、39とアタリを打ち、継いだら取り返しますよと主張します。 第25譜 白は継…

観る碁のための囲碁入門18

第21譜 白は30と連絡を図ります。黒は取られるとわかっていて一度31と切断して33。狙いを左辺の白から左下の白(○)に切り替えました。 第22譜 白34と黒石を1つ取り、黒35に白36!粘りの手筋が出ました。 黒が普通に取りにいくとしたら、 黒1ですが、白2と継い…

観る碁のための囲碁入門17

第17譜 白8(108)に対して、黒は左辺から中央にある一団を生きないと(取られない形にしないと)いけません。黒9からアタリなのに11と切る技が出ました。囲碁では技のことを手筋と呼びます。 第18譜 黒9の石は取られてしまいましたが、黒13とアタリが打てたこと…

観る碁のための囲碁入門16

第16譜 前回白88は黒の出方を伺う手と説明しました。黒は89。この手も白に「引き上げますか?」それとも「右下を荒らしますか?戦いますよ」と態度を伺い返した手です。 白1と引くと黒2でしょうか。黒は右下の陣地を固持できます。白は7と繋がって中央の黒へ…

観る碁のための囲碁入門15

第14譜 黒が77と飛び込みました。先に黒Aと備えていたからできる技です。これで左下の白も心細くなってきました。 対して白は78、80と返し技です。白80はすぐに取られてしまいますが、あわよくば後で黒77を取り返すぞという手です。 第15譜 白82に黒はすぐに…

観る碁のための囲碁入門14

第12譜 白54と打ったところ、黒は55と打ちました。こういう手を「ノゾキ」と言います。 ノゾキは受けなかったら次に黒57と分断ますよという手です。なので普通は白57に打ちます。「ノゾキに継がぬなんとかはなし」という格言があるぐらいです。 白は意外にも…

観る碁のための囲碁入門13

第11譜 白は左辺の心細かった石が生きて、弱そうな石(取り上げられない形になりそうにない石)は○印の3つだけになりました。 黒は×印と□印、2つの一団がまだ弱い石です。なので黒45とこちか逃げました。 白は46と一度追いかけ、黒が47と逃げるのを見てから、4…

観る碁のための囲碁入門12

第10譜 本譜は黒に囲まれた白石2個を取られない形にする過程です。途中いくつも疑問が湧くかと思いますが、出来上がった形に注目してみましょう。 記号がいっぱいあってすいません。もし黒がAと打てば白はB、黒がBと打てば白はAと打ちます。同様にもし黒がC…

観る碁のための囲碁入門11

黒が白を左辺に圧迫しとうとして、白が反発して戦いが始まりました。 第9譜 黒が29と打って白28をあと一手で取れる形にしました。相手が何もしなければ次に取れる形を「アタリ」と言います。(なんででしょうね?)また、アタリにする手を「アテ」と言います。…

観る碁のための囲碁入門10

第6譜 白が22に挟んだのに対して、黒は23と中央に向かって一つ開けて中央寄りに打ちました。こういう手を一間(いっけん)トビと言います。 上にも下にも白石がある状態なので中央に頭を出すのは自然な手ですが、左上だけ見ると比較的珍しい手です。 よくある…

観る碁のための囲碁入門9

実戦はいよいよ戦いが始まろうとしています。囲碁の戦いって何?という方多いと思いますが、ちょっとここでコーヒーブレイク^^ 今回は李世乭選手がどんな人がご紹介しましょう。 tygem.comより 李世乭選手は1983年生まれ、現在32歳。韓国のプロ棋士です。名…

観る碁のための囲碁入門8

実戦の続きを見ましょう。 第5譜 白は下辺に入っていくことは一旦諦めて、白18黒19と換わりました。 もし白18黒19を打たずに、白20と打ったらどうなるか想像してみましょう。 黒は2と右辺の白に迫りそうです。次に黒にAと打たれると白の2つの石が分断されそ…

観る碁のための囲碁入門7

第4譜(再掲) 黒11は「ブツカリ」と呼ばれるごつい手です。一手だけ見てましょう。 黒11と打つと白Aはほぼ絶対です。なぜか? 仮に白が他の場所に打つと黒はすかさず13と白を一方的に分断します。白のAとBがとても心細く見えませんか? 観る碁のための囲碁入…

観る碁のための囲碁入門6

第3譜 白10と置きました。この手は今までの手と全く意味が違う手です。相手の石にいきなりくっつけて置く手をツケと呼びます。 他のゲームもそうかもしれませんが、囲碁はゲームを通して、言葉なしに会話が交わせると言われます。そういう意味を込めて、囲碁…

観る碁のための囲碁入門5

さて実戦の続きです。 第2譜 四隅を置きあった後、黒は5と置きました。これは策ある一手です。 仮に以下のようになったと考えてみましょう。 右下の黒は3手、右の白は2手。黒の方が多く置いているので黒の陣地が大きいのは当然ですが、それにしてもずいぶん…

観る碁のための囲碁入門4

では今回から対局を見ていきましょう。 2012年に行われた第17回三星火災杯世界囲碁マスターズ 決勝3番勝負 第1局です。 白は李世乭九段、黒は古力九段。古力九段はAlphaGoと対決する李世乭九段のライバルです。 左が古力九段、右が李世乭九段です。 第1譜 盤…