革命の後

日本人ノーベル賞受賞者が続いています。素晴らしいですね。分野が畑違いだとすごさもわからなくなります。

「昔々の発見でしょ。役に立つことがわかったのが極最近ですよね。」

下村さんのコメントでした。80歳でまだ自宅で実験を続けられているとのこと。

それにしても、古き良き時代の思い出という感じがします。

大学で、名著で相対性理論量子力学の洗礼を受けた時には、いつの時代の研究かも気にせず感動しましたが、論文を漁り始めた辺りから、物理学という学問は全盛謳歌の時代を過ぎたのではないかと思いました。科学という方法論を身につけず、ある種の原理主義に毒されていたので、そう感じたのですね。生化学や分子生物学が旬のような気がしましたが、膨大な知識を嗅ぎ分ける能力がなく勉強する気も起こりませんでした。コンピュータでインターネットに触れて、これだと思い、メーカに就職。なんの貢献もできませんでしたが、少なくとも商用インターネットの黎明期を目の当たりにすることができました。この頃は、新しい匂いを嗅ぎ分ける能力があると自負していたのですが、インターネットがコモディティになって、さてと考えると、時代を見失っていることに気がつきました。
物理学もインターネットもこれからも発展は続くのですが、これから黎明期を迎える分野というのはなんなのでしょうね。コンピュータ囲碁か(笑)。
おめでたいニュースが続いているにもかかわらず、時代は混迷に向かっている気がします。