日立さんに物申す

実家のパソコンのアップグレードということで、日立製のPrius One type W AW37W5Tを選びました。Windows Vista搭載の地デジ放送対応AVパソコンの最初のパソコンというのが選択理由です。
うちの親は、なぜだかよくわからないのですが、テレビ番組を録画するのが好きで、ビデオデッキやハードディスクレコーダを複数持っているので、今回は地デジの受信と録画を重要な要求仕様と考えました。

  • 液晶ディスプレイもそれなりに大きくきれい。
  • 地デジの画像はやっぱりきれい。

で、この点、(親がどう評価しているかわかりませんが)私は満足でした。
ところが、

  • スリープ状態から予約録画が実行されない。(シャットダウンもしくは休止状態からは実行される。リモコンなどのデフォルト操作はスリープ)
  • 録画もしくは番組表受信のあと、元の状態(シャットダウン、休止、スリープ)に戻らず、ディスプレイの省電力モードに入った後、元の状態に戻っていいかポップアップウィンドウを出した状態で待っている。
  • Windows Media Centerに統合されたNaviStationの起動がえらくのろい。

OSのメジャーバージョンアップ製品なので品質はあまり期待していませんでしたが、AVパソコンとしての基本機能(予約録画)に不具合がある状態で出荷する神経は理解できませんでした。
製品出荷の後、一歩一歩改善されていくのがWindowsパソコンという商品の特長なので、これから改善されるとは思っていますが、こんなことなら、テレビが見えなくてもMacにするのだったと思いました。
Macも、相変わらずちゃんとシステム終了しないことが多く、品質的に十分かというとそうではないですが、細部の気配りにWindows Vistaとの差を感じました。
家電の要求仕様は意外とシビアなので、もしかしたら、家電用のOSとして、フォルトトレランスとリアルタイム性(起動を含めた応答速度)が十分精査されたOSの出現が望まれているのかもしれません。Windows, Mach, Linuxとも不十分でしょう。Itronはレスポンス性能がアプリに依存しすぎるのでこれも問題。プリエンプティブかつフォルトトレランスを実現し、民生レベルのハードで実現できること。ソフトウエアにはまだまだ大切な仕事が残っているのかもしれません。
日立さん、予約録画という基本機能ぐらいしっかり検証して出荷してください!