上質な人々

amazonのギフト券の有効期限が9月末だったので、何か本をということで、詰め碁の本を買いました。

今までの詰め碁の本と違い、どのレベルの読者にも楽しんでもらおうという気持ちがひしひしと伝わってくる力作です。奥さんの小林泉美さんとの合作になっているのも好感が持てる「素敵」な本になっています。
以前、将棋の佐藤康光さんや野球の松井秀喜さんなど世の中には上質な人たちがいる、ということを本や記事で読んで感心していましたが、張栩さんも間違いなく、上質な人の一人だと思いました。
思えば、「結婚できない男」にハマったのは、何か自分を投影したというよりは、信介や夏美始め、登場人物すべてが、上質、というのが言い過ぎなら後ろめたさのない人たちの話だったことが気持ちがよかったのではなかったかと分析しています。
こういう人たちは、大なり小なりある種の使命を背負って生きているのですが、業からは解放されている感じがする。