大東亜戦争

アジア外交がやはり次の自民党総裁選の争点となりそうです。その端的な問題が靖国問題ですが、少しばかり情報をあさっても意見を作れそうにありません。
ドイツでは、ナチスドイツは明らかな戦争犯罪だった、しかもそれは一部の狂信者ではなく市民が行ったという認識を多くのドイツ国民が持っており、それ故、首相や大統領が毎年被害国を訪れ、謝罪を続けているそうです。また、ナチスの犯罪は時効がないそうです。Wikipedia 戦争犯罪
日本の場合、南京虐殺のような狭義の戦争犯罪は、極一部の軍人が行ったという認識で、侵略戦争という戦争犯罪は第2次世界大戦後に定義されたもの、しかも植民地にはせず新政権を樹立させるという手法は現在もイラク戦争などアメリカによって行われていること、などを考えると、日本人には自らを犯罪者だという意識はなく、敗者だったという意識がはっきりあると思います。戦争反対を唱える人でさえ、時効なしに戦争犯罪者を追及するという意識は全くない。
この意識が、アジアとうまくいかない1番の理由でしょうね。小泉首相も不戦を誓っても侵略行為に対する謝罪はしていない。
これが自分の倫理観に照らし合わして、正しいのか間違っているのかを判断しないといけないのですが、判断するには情報に実感がなさ過ぎます。
ただ、敗者であって加害者ではないというある種の競技の感覚を持つ限り、アジアの一員になるのは不可能でしょうね。

「日本は家族をもたない文明である。」サミュエル・ハンチントン