ついに歴史に名を残せる?

湯船に浸かりながら、

自然学の展開 (講談社学術文庫)

自然学の展開 (講談社学術文庫)

を読んでいたら、突然昔思いついたことや引っかかっていたことが結びつきました。
一言でいうと、
 「生物の突然変異は遺伝子の変異ではなく、環境ホルモンの変化から起こる」
です。

以前から遺伝子の突然変異で生物が地上に上がったり、空を飛んだりすることが説明できるはずがないと思っていたのですが、じゃあなぜ?と聞かれると答えられませんでした。
一方で、30歳の頃、「ふしぎなメルモちゃん理論」と称して、人の遺伝子でも母体の中で母親から曝露されるホルモンの種類や順序次第で、魚にも鳥にもなれると考えました。確か、マンモスの遺伝子から受精卵作り、象に代理母体をさせて何世代も繰り返せば、マンモスに限りなく近くなるという記事を読んだ時の違和感から生まれた発想でした。
また、別の疑問で種が分かれる過程がわかりませんでした。遺伝子の突然変異がポツポツと起きてもそれが新しい種を生むとは思えない。

これらの疑問や発想がなぜか10年経って、風呂場で結びつきました。

突然変異時に遺伝子は変わらない。変わったのは受精卵が成長分化していく過程で曝露されるホルモンです。遺伝子は全く同じでも、環境が変わって、密度の濃いエラを持った魚や、翼を持つ恐竜、頭の大きな猿が集団発生しました。集団というのが重要です。遺伝子の異常は集団では起こらない。
次にこれが種として独立する過程ですが、
 「安定した状態とは異なるホルモンバランスに曝露されて成長すると染色体異常がおきやすい」
 「性を持つ生物は似たような異性と交配したがる」
という2つの仮説から統計的に説明できそうです。
ホルモン異常による突然変異が生存に有利だった場合、有利なもの同士で交配しようとするのですが、この時染色体異常が多く発生していて、以前の種から分かれて行きます。また生存に有利な身体的特長を助長する遺伝子異常は増幅されますから、ホルモンの異常で起こった突然変異の後、遺伝子の突然変異が何世代もかけて蓄積されていきます。この過程で、環境から大きく影響を受けていた母体が、安定して「突然変異」の子供を生むホルモン分泌を取得します。

すごい理論を作った気がする。
カンブリヤ紀の種の爆発は遺伝子ではなく環境ホルモンの多様性だと思う。