シミュレーションと教育

C5の第1日に参加してきました。大勢の人の情熱に触れて、とても楽しかったです。
たくさんの刺激の中でなぜか悲観的だったことを書きます。Squeaker DVDを販売していたので早速購入してみたのですが、Squeakを科学の教育で使うのはどうしても賛成できませんでした。シミュレーションが科学の中で本質的な役割を果たすのは解けない方程式の近似解を求める時だけだと思います。それ以外は基本的に確認のためのツールなのです。解くことのできる法則のシミュレーションでは発見はできません。科学にとって最も大切なことは、納得することではなくて、自分である規則を確認することではないでしょうか?子供が法則の確認のためにSqueakを使っても、できることは法則を鵜呑みにすることかそうでなければプログラムのバグを見つけることだと思います。
教育現場でシミュレーションは数学のために使うべきだと思います。例えばSqueakは幾何を代数で理解できることを教えるためには素晴らしいツールです。