「ゾーンプレス パーク」副読本①

ゾーンプレスパーク (碁の心発見シリーズ)

ゾーンプレスパーク (碁の心発見シリーズ)

先日、井山裕太本因坊伊田篤史八段の本因坊戦第二局の中継がニコニコ生放送でありました。
その中で、立会人の王銘琬九段が大盤解説に登場。「次の一手」のプレゼントに著作の「ゾーンプレスパーク」と「ヨセ・絶対計算 完全版」を提供し、PRされてました。「ヨセ・絶対計算 完全版」は著作の中で一番売れている本だそうです。少し意外。「ゾーンプレスパーク」は最も時間をかけた一冊で時給30円ぐらいじゃないかと嘆いてられました。
その後、登場した高尾紳路九段。王銘琬九段の営業妨害をします(笑)。「ヨセ・絶対計算 完全版」は買ったけど難しくてわからなかったそうです。「ゾーンプレスパーク」に至っては見てみたけど何が書いてあるのかわからなかったと会場から笑いを取っていました。

ゾーンプレスパーク」は私の愛読書。敬愛しているとは言え高尾九段にここまで言われては悔しいので、「ゾーンプレス パーク」副読本なる連載をしてみようと思い立ちました。今回はその第一回。
前書きもなく始まるこの本、専門用語が多く出てきます。その用語を1つ1つひも解いていこうというのがこの連載の意図です。

ゾーンプレスって何だ」の章の「はじめに」の節

最初に出てくる用語は「ゾーンプレス」ですが、これは本書の主題でおいおい明らかになります。次に出てくる用語は「ナポレオンパイ」。

ナポレオンパイとはミルフィーユのこと。日本では特に苺のミルフィーユをナポレオンパイと呼ぶことが多い。

(写真はウィキペディアより)


次に出てくる用語は「トムアンドジェリー」。

トムアンドジェリーとはトムとジェリーのこと。日本ではTBS系列で1964年(昭和39年)から1966年(昭和41年)に放映され、繰り返し再放送された。新シリーズも複数あり。


次に出てくる用語は「ボニーアンドクライト」。

ボニーアンドクライトはボニーとクライドのこと。1930年代前半にアメリカ中西部で銀行強盗や殺人を繰り返した、ボニー・パーカーとクライド・バロウのカップルである。しばしば英雄視され、映画化もされた(邦題「俺たちに明日はない」)。


次に出てくる用語は「洋ナシのシャルロット」。

洋ナシのシャルロットは女性の帽子に見立てた洋菓子で洋ナシを使ったもの。


次に出てくる用語は「ハリポタ」。

ハリポタとはハリー・ポッターシリーズのこと。本書の初版2003年にはハリー・ポッターシリーズは4巻まで発売され、映画も2作公開、世界中でヒットしていた。作者の本書への淡い期待が偲ばれる。


このように、用語を1つ1つひも解いていけば、「ゾーンプレスパーク」は全く難しくない。高尾紳路九段でもこれを読めば「棋力の驚異的な上達を保証するとともに、碁が十倍楽しくなるだろう。」

(もしかして、私もこの記事で王九段の営業妨害してる?)