「ベクトル代数」の続き

それにしても不思議です。大学の時に、数学の抽象度に憧れながらバカの壁に阻まれ、もっとリアルなものをと物理を志向しながらも理論物理が特定の前提を信じたちょっと野暮ったい数学だと気がつき、コンピュータに興味が移りました。その後も科学オタクであり続けましたが、今の自分には、科学的事実のほとんどが自分で確認できない「神話」の世界で(相対論や量子論なんてところまでいかなくても、ガリレオの相対性原理や慣性質量と重力質量の一致すら自分で確認してみることはかなりの困難です)、逆に、数学は、自分で確認することができるリアリティを感じる世界と思うようになりました。
電子や遺伝子は、みんながそう口を揃えていうなら今更疑うことに自分の時間を割くつもりはない仮説ですが、素数は自分で書き出すことができます。
数学の定理と証明が美しい詩なら、プログラミングは数学の散文ですね(笑)。