ポアンカレ予想
というわけで、ポアンカレ予想のドラマから連想する素朴な疑問に従って、位相幾何学を眺め始めました。
- 「なんで、位相幾何の問題が、微分幾何で解けるの?」
おおおー。
- 「S1から結び目への写像はD1に拡張できるの?」
http://www.math.sci.hokudai.ac.jp/~ishikawa/vector/vector6.pdf
R3 の領域 D が単連結 ⇔ 任意の連続曲線 ℓ : [0, 1] → D ただし ℓ(0) = ℓ(1) となるものに対して,連続曲面 H : [0.1] × [0, 1] → D が存在して,任意の t, s ただし 0 t 1, 0 s 1 に対し,H (t, 0) = ℓ(t), H (0, s) = H (1, s), H (t, 1) = ℓ(0) を満たす。
なるほど、D1(面)からの写像を想像すると、結び目が写像面を横切りそうで気持ち悪いけど、結び目をじわじわと変形して、最後1点にする変形を見つければ、それが拡張写像になるのね。しかし、それだと、ポアンカレ予想の3次元固有の難しさがわからなくなった。
- 「手術って痛いの?(冗談)」
http://mathsoc.jp/publication/tushin/1303/1303imai.pdf
3 次元球面 S 3 から結び目 K の管状近傍の内部を取り除いた残りの空間と、別のドーナッツを(この2つは境界付き多様体です)、表面(境界)のトーラスで貼り合わせてくっつけます。
おおおー。ペレルマンさんの手術と関係あるかどうかもわからないし、手術で何が治ったのかよくわからないが、面白い。
(デーン手術というらしい)
http://mail2.nara-edu.ac.jp/~ichihara/Research/talks/Report/twcu0412-r.pdf
- 「リッチフローって何?」
http://www.math.tohoku.ac.jp/meetings/coeharu/LN/LN_toda.pdf
おおー。ニュートン力学での一般相対論みたい。急に馴染みやすい話になった。
ああ、読まなければ思いながら20年放ってある本を思い出した。"The Large Scale Structure of Space-Time (Cambridge Monographs on Mathematical Physics)"