物理基礎論

南部さん、益川さん、小林さんのノーベル賞受賞の後、ちらちらと昔から気になっていた問題を調べました。

  • 発散の困難:くりこみ理論で対処療法した発散の理論は、超弦理論が解決するというのが20年近く前の希望的観測でしたが、全く状況は変わっていない。
  • 経路積分の数学的根拠:Feynmannさんの経路積分は、測度論的根拠がないと言われてましたが、状況は変わっていなさそうです。
  • 量子力学の解釈:コペンハーゲン解釈、エヴェレット解釈とも言葉遊びで、量子力学の線形性は信じている。線形性を破る要素に関する議論はメジャーになっていない。

こういうところに引っかかってしまったから落ちこぼれたのでしょうね。でも、世界観を構築するためには避けられない問題だと思います。
二重スリット実験は、科学の前提である再現性について、真剣に考えるべき内容がある。なぜ物質が離散化(粒子化)されるのか、なぜ実験の統計的結果のみ再現性があるのか。考えるためのすべてのピースは既に手にしていると思う。相対論的時空ではない新しい世界観がなぜ量子論から出てこないのか。