予感

先日、職場の宴会で、(よくあるパターンですが)パソコン談義に華が咲きました。最初は、廃棄テレビの真空管集めやら短波ラジオの話で一部盛り上がりましたが、やはりTK-80辺りから、MZシリーズ、NEC PCシリーズと続けば、周りの目を気にしない限りいくらでもエピソードが出てきます。ゲーム機でも同じぐらい話はできるかもしれませんが、作られた中での遊びと、作り手に意図がない世界での遊びではやはりひと味違います。こだわりの奥深い趣味は多数あるかと思いますが、その中でも、人の想像力にほとんど制約をかけないプログラミングの世界は異彩を放っていたと言えます。黎明期だったからでしょうね。どの分野でも黎明期には天才が活躍し、多くの人を惹き付けます。
「本当に(パソコンの)世界は変わりましたね。20年後にはまたどんな思い出話をしているでしょうね」と問うたのですが、マルチコア、仮想化と段々やることがなくなりつつあるCPUの分野で、きっと近い将来、ガーベッジコレクションとダイナミックバインディングのハードウエアサポートをして、ソフトウエア全体が変わる時が来ると思いました。C言語は今のアセンブラぐらいの地位になり、ライトウェイトプログラミング言語がやたら高速になって、大規模分散サーバーのコストが激減して、フレームワークだけでなくカーネルオブジェクト指向が浸透する、と予感しました。
昨今、データセンターの消費電力が非常に問題視され、直流給電や空調制御に及ぶ改善が試みられていますが、実はサーバー上で実行されているスクリプト言語の非効率性も大きな問題のはず。省エネの観点からの必要性がある分、予感が当たる気がします。