永田雅宜先生

最近、残業がないことと、お酒に少し懲りたことから時間ができました。囲碁三昧もいいけれど、せっかくだから人生の中でやり残したことをやろうと思ったら、最初に思いついたのが、「ガロアの理論」の理解でした。エミール・アルティンさんの「ガロア理論入門」が手元にあったので、これを読もうかと思います。

ガロア理論入門

ガロア理論入門

寺田文行さんの訳者あとがきを読むと、ガロアの理論というよりは、線形代数をベースにしたアルティンさん独特のガロア理論とのことで抽象数学をベースにされるより私にはいいかと思いました。
大学のとき、永田雅宜先生の線形代数の講義を受けました。まぐれでいい大学に受かったお陰で、こんな偉人の講義を受けられるという恩恵に恵まれたのですが、猫に小判だったようです。なぜXXだからYYなのですか?という質問をしても、XXだからYYでしょうと回答が戻ってきたことを覚えています。頭のいい方は論理が圧縮/省略されているのですね。結局、ウーパールーパーとか誰かが付けたあだ名に親しみを感じることが精一杯でした。「数学の巨人 永田雅宜 〜ひたむきに歩き続けた人生〜」を拝見すると、ずいぶんお痩せになった気がしますが、とてもお元気そうでした。