戦乱の世

「逝きし世の面影」の読後感や、昨今のいじめによる自殺、公務員の不正、教育改革、実感のない好景気などのニュースがなぜが1つの仮説に集約しました。今は戦乱の世なのだと。
江戸時代や明治時代、大正、大東亜戦争の期間を除く昭和はある意味戦争は日常ではなかった。その前の室町末期から江戸時代の始まりまでの、100年強の間は、戦乱が日常でした。日々の不安がストレスとなり、戦以外にも犯罪が多発して世が乱れたと想像します。
大東亜戦争後は、戦時のストレスから解放され、混乱の時期を乗り越えた後に平和が訪れました。ところが、バブル崩壊後、需要より供給が過剰になった時点で、自由経済というルールの下での戦乱が始まった。命は取られなくても、勝ち組か負け組に分かれ、人並みがなくなった。勝たなければ人並みでいられないというストレスは、まさに戦乱の世のストレスだと思います。これが原因で世が乱れる。
財政再建のための景気回復策と、「美しい国」のための教育改革は実は矛盾をはらんでいるのかもしれません。