現実とドラマ

どうも、日本に帰ってからテンションが上がりません。猫のことも大きいでしょうね。外を歩く時はいつも側溝やら民家のすき間を覗きながら歩いている自分がいます。
きっと涙腺が詰まっているに違いないと、昨日、涙腺の掃除にDVDを借りに行きました。目に付いたものが「博士の愛した数式」と「ハウルの動く城」。ハウルが泣けるかどうかも知りませんでしたが、目に付いてしまったから仕方がない。

博士の愛した数式 [DVD]

博士の愛した数式 [DVD]

深津絵里さん、きれいでした。それだけ。泣けませんでした。監督の手腕云々ではなく、映像化に向いていなかったのではないかという気がしました。深津絵里さんのファンですが、本を読んだ時の私のイメージでは、家政婦さんは美人じゃなかった。
ハウルの動く城 [DVD]

ハウルの動く城 [DVD]

ソフィーがハウルを好きになった理由がわからなかった。ラナがコナンを、クラリスがルパンを、テアがシュナを、誰にも明らかなように描かれていたのに。やっぱり、「ナウシカ」「もののけ姫」「ハウル」は世に世界観を示そうという気持ちが強くなりすぎて、セリフが大見得を切っていたりと、人物が描けていない印象を受けます。巨匠と呼ばれるようになると、純粋な部分が失われるんでしょうね。アニメってやっぱり、子供や少年のためにあるべきメディアだと思うのですが。
あるいは、批評が浮かんでしまうというのは、フィクションに感情移入がうまくできなくなってきているのかもしれません。最近のはまりは、火曜10時からの「結婚できない男」ですが、あそこまで登場人物が自分に寄ってくれないと面白くならない(笑)。