何だこれは

NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」今日は羽生善治さんでした。
羽生さんの本は対談含めて何冊か読みましたが、今のところ、確信まで聞き出した聞き手はいないと思います。司会の茂木健一郎さんも同様の印象でした。勝負師だから全部話すことも決してないだろうし、将棋自体言語化が難しい領域の仕事かもしれません。
対局中の羽生さんと藤井猛さんの放った独り言が印象的でした。「何だこれは」
勝負師がこんなに素直な言葉を出すとは思わなかった。

羽生さんはいつから手が震えるようになったのでしょうね。
震えで有名な話は、渡辺竜王との2003年王座戦ですが、たぶん、自分より若い世代の台頭というより、30歳を過ぎて自分の能力の衰えを、口で言うようにポジティブには考えられなくなった瞬間があってそれから始まったのではないかと想像します。

番組の途中で「20年間毎日1時間同じことをするのは普通の人にはとても難しい。50代60代の先輩棋士はそれを一見淡々と30年40年と続けられている。」と発言されていました。
いつも思っていることが実績ある人の口から出ると嬉しいものです。