1足す1が3にも4にもなる?

たまに、「1足す1が3にも4にもなる」という比喩を聞くことがあります。一緒に何かをすることで、それぞれの成果以上の成果を生み出すという意味合いの言葉で、もう少しハイカラに言えば、シナジー効果というやつでしょうか。言いたいことを否定するつもりはありません。
しかし、「1足す1が3にも4にもなる」は数学的に正しいメタファとは言えないので、もう少し正しいメタファがないものか考えてみました。
言いたいことは加算以上の成果が得られるということなので、難しいことは考えず、掛け算を使うといいでしょう。
 1掛ける1は1.
1足す1より減ってしまいました。
 1掛ける2は2
やはり1足す2より少ないです。
 2掛ける2は4
お、ようやく2足す2と一緒になりました。
 2掛ける3は6
ついにやりました。2足す3より大きくなりました。
単なる数遊びですが、してみると、人と協力することで加算以上に成果を得るためには、少なくとも2以上の生産能力が必要なようです。これは最低条件で、2の人と2の人が協力しても独立に出す成果と同じだけ。2の人から+αを引き出すには3の能力が必要なようです。

やはり凡人には難しいということでしょうか。