クオリティって何?

私のホームページのURLで検索をかけると、Super Science Seminar第1回セミナーテキストが引っかかります。
日本原子力研究所という特殊法人(平成16年度から特別行政法人になる予定)の計算科学技術推進センター ITBL利用推進室が高校生を対象にした1時間半のセミナーの第1回テキストです。セミナーは既に57回を数えています。
引用されてうれしい反面、インターネットで誰でも参照できるからと1素人のページをテキストとして参照するのはいかがなものかという気もします。
インターネットの明らかな弊害で、活字情報のクオリティが問われない時代になりました。かつて日本人は品質を非常に愛していたのですが、すべてにおいて品質が問われなくなったと感じます。
クオリティは訓練しないと感じ取ることができないものです。文章はよい文章を繰り返し読まないと理解できないし、料理は繊細な舌とバランスを磨かないとよくわからないのでしょう。囲碁では努力に応じて理解できる美があります。
こういう文化の復活を心から願います。