尊敬するということ

ふと思いつきました。

私が子供の頃には、まだ「尊敬」という言葉が生きていました。今はあまりそういう感覚自体が薄れてきている感じがします。(実際、自分がそうです。)
その原因は、情報が広く行き渡るようになったからだと思いました。
例え話ですが、情報が少なかった頃には、実際に目撃できるのは近所の人だけでした。近所で一番野球がうまい人はそれだけで一種の尊敬を得ることができました。何しろその人よりうまい人を見たことがないのですから。そして当然、近所の数だけ尊敬される人がいました。ところが、今では、テレビで日本プロ野球、大リーグなど超一流のプレーヤを見ることができます。それでも実際に野球をする人には近所で一番のプレーヤのすごさがわかるのですが、見るだけの人は大リーグを見ているので近所のプレーヤを尊敬できません。こうして尊敬される人が減っていきます。
結論ですが、尊敬する心を取り戻すには、マスコミに情報を撒き散らされないようなコミュニティ作りが重要ではないでしょうか。