河井英里

Oriental Green(DVD付)

全く知らなかった河井英里さんの遺作をふと買い、しました。
「はと麦、玄米、月見草〜」と言われたらああと思うし、同い年がガンと闘うというのはどういうことかと興味を持って。
生への執着みたいなものを期待してしまったところ、自我を消し去って人を穏やかにするような歌ばかり。
素晴らしいと思う反面、人間はそんなに割り切れるものなのかと疑問を持ちながら、付属のDVDを流していたら、
　エル　シクーリ
という曲で、心打たれるものがありました。
それで、造語の歌を集めて聞いてみると、この人は、言葉を言霊と感じて、ドロドロした言葉を使わなかった人なんだ、だからといってそういうものから解放されていたわけではないんだ、と感じました。
感情の意味からの解放。