新・味いちもんめ
- 作者: 倉田よしみ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2000/03/01
- メディア: コミック
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味いちもんめは昔から好きなマンガの1つですが、続編がありました。
料亭の板前さんの機微が味わいだった前作から、(ちょっと上品になって、)京都を舞台に、板前さんとお客さんだけでなく色んな人が登場し、主人公伊橋の精神的成長がより中心的になっています。
これを読んでいて、行きつけの飲み屋さんに行かなくなった理由がわかりました。お店というのは、店員さんだけでなくお客も一緒になって雰囲気を作っていくもの。私もお店のいい雰囲気に溶け込んでいたつもりでした。それが、人と飲むお酒が荒れた時期があったとき、あの姿、お店の人に見せてから溶け込めなくなった。若い時なら、自慢の?笑顔ではにかんで忘れていくところが、この歳になると、格が気になるのですね。
去年、普段はなかなか行けないお蕎麦の美味しいお店に年末サービスの日に行った時も、お酒(特に春鹿の純米大吟醸の原酒)もお料理も最高に美味しいのですが、「ああ、美味しいお酒や料理をいただくのは幸せだけど、私は人と飲むなら、回りに遠慮なく大声で下品な突っ込み入れながらゲラゲラ笑って飲む方がいいなー。」
味いちもんめの主人公のようには成長しないものです。