宮崎監督に関する誤解

宮崎駿さんについて、私は大きな誤解をしていたようです。
NHKの「プロフェッショナル」宮崎監督の特番編をXXXTubeで見たのですが、あの方は、どうやら作品を通じてのメッセージ性を考えていなくて、アニメーションの表現に関して新しいものを挑戦したくて、作品を作られていたようです。「ナウシカ」で言えば、オームや巨神兵の動きでしょうね。戦闘機のシーンかもしれない。「千と千尋の」は映像的に異常なシーンが続く作品で、よくこんな発想がと感心した部分がありましたが、ストーリではなくて映像から出発したとしたらと考えたら合点が行きました。
別のインタビュー記事で、宮崎監督の作品作りと日本建築の建て増し文化との類似性の指摘がありました。西洋建築は対称性を軸とした全体の構想を体現したものですが、日本の建物は床の間から出発した建て増し設計であり、宮崎アニメもそれと同じとのこと。鈴木プロデューサが言うのだから間違いないのでしょう。
作品に対する印象がずいぶん変わりました。それでも、好きなのはコナンのうれしそうな顔と、ルパンのやさしい顔であることに変わりはありません。