神との対話2

神との対話〈2〉宇宙を生きる自分を生きる (サンマーク文庫)

神との対話〈2〉宇宙を生きる自分を生きる (サンマーク文庫)

時間が経ちましたが、2巻目を読んでみました。各所に同意できる箇所があり、悪くないという印象です。
一巻目とは少し印象が変わりました。なぜ「神」との対話なのか。もしもタイトルが「神との対話」でなく、神と名乗る部分を削除したら、この対話の相手を神だと思う人が果たして何人いるのか。書かれているような考えを持っている人は世の中に大勢いると思いました。一巻では著者が神を必要としていた感じがしましたが、二巻は、悪く言えば著者が神を騙っている感じがあります。ただ、騙り方に悪意や霊性がないところが良いです。
この本を素直に読めるやさしい人は世の中には多くはないと思います。商業的成功を考えると、少なくもないのでしょう。
なぜか、この本に対する若干のアンチテーゼとして、有名な建築家の広めた言葉を思い出しました。

神は細部に宿る。

対話を読み終えたマスターは、細部に神を見て、細部に神を宿すのでしょうね。そのときが、その人の本当の対話の始まりかもしれません。