市場には心がない

市場には心がない―成長なくて改革をこそ

市場には心がない―成長なくて改革をこそ

期待通り、感心することが書かれていました。
スチュアート・ミルの引用

富と人口の際限のない増加は、この地球上の生活を快適にしている数多くのものを根絶してしまう。もしもわれわれの地球が、いっそう多くの人口を、それも、より幸福とはかぎらない人口を養うだけのために、そうした快適さの源泉の大きな部分を失わなければならないのであれば、私は、後世の人たちのために、彼らが必要にせまられてそうせざるをえなくなるずっと前に、ゼロ成長の状態で満足するようになることを望んでやまない。」

シュマッハーの引用

・・・先進国の場合、生活に必要な物的生産のために使われているのは、社会的総労働時間の三・五パーセントでしかないが、・・・その三・五パーセントをいっそのこと高めて、もっとたくさんの人が物的生産に携わることにより、生産性が下がっても、非常に苦渋であったところの労働が、楽しみのある仕事になりうるのではないか。

ガルブレイスの引用

市場の敵は、イデオロギーではなくエンジニアである。

最後の引用は、本当に節の始めの見出し引用なのでコンテキスト不明。