親鸞のこころ

神との対話」を紹介してくれた知人に、違った対話もあるんだよという意味でご紹介です。
梅原猛さんは、親鸞が自らの煩悩の存在を認め、煩悩があっても救われると説いた法然への信仰(文字通り信じ仰ぐことです)を貫いたことを、複数の著作を通じて紹介されていますが、その典型的な一文として「親鸞聖人伝絵」から以下の引用をよくされています。

行者宿報ありて、もし女犯せんに
われ玉女の身となりて犯され
一生のあいだよく荘厳して
臨終には引導して極楽に生ぜしめん

煩悩に悩みながら修行を続ける若き親鸞の夢枕に救世観音が立ち降り告げたそうです。
そこには、変わらなくてもいい、そのままでいいという強い救済のメッセージが表現されています。