時間はどこで生まれるのか

時間はどこで生まれるのか (集英社新書)

時間はどこで生まれるのか (集英社新書)

著者が時間を考える上でよい啓蒙書を紹介する教育的な本でした。著者自身には自分は問題の再提起であって新たな主張はないという謙虚な姿勢が見えますが、これを「目からウロコの画期的時間論」と題されると、「私でも書けそうじゃん」と言いたくなる部分があります。得たものと言えばマクタガードという名前を教えてもらったぐらい。
科学の本質と限界は、その前提にある再現性にあります。それを踏まえず、科学が導いた法則に現在性がないことを指摘しても意味がない。