選挙

今日は衆議院議員選挙でした。

物事というものは、理念があって、目標があって、戦略があって、戦術があって、手段があって、実行があります。

郵政民営化はカテゴリ的には、戦略でしょうか。私のつたない理解では、

  1. 税収が減っても既得権益を守るため予算は削れない。
  2. 予算を補うため赤字国債を発行する。
  3. 赤字国債の多くは郵政事業が購入する。
  4. 利子は将来の税金で払われる。

結局、公共事業を請け負う企業と貯蓄の持つ一部の個人が将来の税金を分け合う構造ができています。これは、本来、利益の一部が税金として活用されるべきなのに、税金が利益に不平等に還元される。
小泉さんは、この構造を壊すという目標のために、郵政民営化という戦略を採用したと理解しています。戦略は他にも立てようがあるのでその部分で、「造反」というぶっそうな言葉が使われているのでしょう。ところが目標の部分はあまり明言されていないという印象があります。
岡田さんは、年金再建と少子化問題を目標に掲げましたが、財政再建という明言されないけれども今度の選挙の真の焦点だった点に関して郵政民営化と同じ程度の具体的な戦略を提示できなかったことが敗因だったのではないでしょうか?今回の選挙では、投票者の多くは、年金も少子化も問題だと思っているけれども「仕方がない」とも思っていて、財政赤字は仕方がないを通り越して「やばい」という感覚があったのだと思います。
新党日本擁する田中さんは他の人とは違い、理念を語りますが、「チャチャチャ」では大人の票は集められないでしょう。
国民新党は、郵政民営化反対で、政治手法を非難して、結局何も語れなかったという感じ。

それで私はどこに投票したかって?
私は開票率数%で大勢が決するシステムに興味はありません。