極東の国日本

司馬遼太郎さんの「この国のかたち」の中に日本は外圧によって初めて危機感を持つ云々という言葉が確かあって、失われた10年の間によく引用されました。日本人は自ら革命することができないという意味合いです。
NHKの「英語でしゃべらナイト」に米国での日本に関する討論の一場面が紹介されていて、その中でコメンテータが、「歴史的に日本は中国文明という大文明の横に位置する国であり、事件は常に外で起きていた。外の変化に対応し吸収することが日本の宿命であった」というニュアンスのことを話していました。
前者も後者も同じ意味だとは思うのですが、前者は欠点の指摘にとどまるのに対して、後者は日本のアイデンティティに触れることに感心しました。
頑張って一番になる人が褒め称えられる現在の風潮は、決して悪くはないのですが、大変だとびっくりするまでのんびり暮らすのが本来の日本人かもしれません。