妖怪について

昨今の中学生による幼児殺害など、不条理で平和な社会の崩壊を意識せざるを得ない事件が多発しています。私の地域でも子供に暴力を振るう通り魔的不審者の噂がありますが、もはやその程度ではニュースにならないほどです。
社会全体が壊れてきたという印象が確かにありますが、反面、「人間は基本的に正常である。だから異常行為に及ぶ人間が怖い」という迷信が深まっている気もします。
人は誰しも狂気の部分を持っていて、そういって部分と折り合いをつけて毎日を生きている、多くの人がそう考えていると勝手に思っているのですが、それを声に出すことはタブー視されている。マスコミの報道だけを見ていると、人を正常とそうでないものと必死に分けようとしている気がするのは私だけでしょうか?
昔の社会は、人の異常行為を妖怪と表現して、被害に注意しながら半ば容認にして共存しようとしていたのではないかと、昨日、たまたま「ゲゲゲの鬼太郎」を見て思いました。