免疫の意味論

免疫の意味論

免疫の意味論

気になっていた多田富雄さんの本を読みました。濃厚。複雑なのに整理された免疫に関する知見で圧倒されます。若い頃なら夢中になってむさぼったことでしょう。でも、それなりの知的経験を経た後では、自己と非自己という観念をベースにしたある種の感化を感じます。脳が学習するように免疫は学習する。脳が衰えるように免疫は衰える。免疫のメカニズムが複雑で巧妙なのかスパゲッティでパッチだらけなのかは神のみぞ知るところなのでしょうか。
犬のレトロウィルスが発見されるか、存在し得ないことが証明されるか、そのとき、ある種の答えを教えてもらえそうです。