観る碁のための囲碁入門17

第17譜


白8(108)に対して、黒は左辺から中央にある一団を生きないと(取られない形にしないと)いけません。黒9からアタリなのに11と切る技が出ました。囲碁では技のことを手筋と呼びます。

第18譜


黒9の石は取られてしまいましたが、黒13とアタリが打てたことで黒の一団のスペースが増えて取られない形にできそうになってきました。
黒は続いて15。この手は白にAと打ちなさいという手ですが、観る碁のための囲碁入門15で説明したように白にはまだ左上に連絡するという粘りがあります。なので白は16と反撃!

第19譜


白16の石を犠牲にして白20まで左上の黒を切断しました。黒は21と左辺の白を取りにいきます。お互いに取り上げられない形にするにはスペースが足らないので、取るか取られるかという大変な関係になりました。
左辺が忙しい時に白22と妙なところに打ちました。よくわかりません^^;
(有段者向け: 白22から黒25まで打たずに実戦通りになった図と比較すると、将来の黒のコウ材を1つ消している意味がありますか)

第20譜


黒25まで白が形を決めて、白26と打ちました。これは次に白29と生きる手を見ています。なので黒は27とアテを打ってから29と取りに行きました。
果たして左辺の白は左下の白と連絡できるのでしょうか?