観る碁のための囲碁入門16

第16譜


前回白88は黒の出方を伺う手と説明しました。黒は89。この手も白に「引き上げますか?」それとも「右下を荒らしますか?戦いますよ」と態度を伺い返した手です。



白1と引くと黒2でしょうか。黒は右下の陣地を固持できます。白は7と繋がって中央の黒への攻めを見てまあまあの気もしますが、うまく攻めて得をしないと白7は繋がっただけの効率の悪い手になる可能性が高いです。
下辺の白がつながると中央の黒が一方的に弱く見えますが、左下の白がはっきり生きていなかったことを思い出してください。複雑な状況の中、方針を考えます。


白はこの図を採用せずに実戦90と右下を荒らしにいきました。

第17譜


白が100まで右下を根こそぎ荒らしました。黒のいい陣地だったところが一転白の陣地になってしまいました
強い人の碁ほどこのようなことがよく起こります
黒は101で下辺の黒の脱出と下辺の白の一段の攻めを図ります。

第18譜


黒は7(番号7は107手目のことです)まで2つの白石を取って脱出しました。ただ脱出しただけでなく、2つの白石を取ったことで右下の白が心細くなっていることに注意してください。
白は8と下辺と中央の白が連絡。なので左辺から中央の黒が心細くなりました
目がまわりますね^^
右下の白の一段より左辺から中央の黒の一段の方が大きいので、まずこの黒が一体どうなるか注目です。