日本棋院100周年ビジョン(私案)

日本棋院100周年ビジョンが私的にあれだったので、何様と言われるかもしれませんが、書いてみました。

日本棋院100周年ビジョン(私案)ー100年後のための10の方針ー

ビジョン

日本棋院1924年(大正13年に設立された。関東大震災の翌年のことである。以来、新聞棋戦を中心に棋士の競技基盤を確立した。また海外から才能豊かな棋士を迎えたり、海外対抗戦などを通じて韓国、中国、台湾への囲碁普及に成功し、今では世界戦で後塵を拝するほどになった。

9年後に100周年を迎えるにあたって、現状を鑑み、次のステップに移行するため、棋院の目標、ビジョンを新たに以下の通り定める。

  1. ボードゲームの(アジアではなく)世界標準としての囲碁の地位の確立を目指す。
  2. 棋院所属のトップ棋士に関して世界での存在感を最重視し、そのために普及/教育/棋戦構造を改革する。
  3. 中国、韓国、日本で脈々と培われた囲碁の歴史を今一度確認し、日本での文化としての囲碁の本質を改めて見極め、更に磨き残していく面と世界に伝えていく面を明確にし推進する。
方針

上記3つのビジョンに則って10の方針を策定する。

  1. 1989年に見直された日本囲碁規約を再度見直し、世界で運営可能なシンプルで明確なルールを定義する
  2. 国内棋戦の一部を、世界各国から参加可能な世界棋戦に変更していくようスポンサに働きかける
  3. 従来の事業の柱の1つである稽古・免状ビジネスから、囲碁の娯楽化、大衆化に向けてイベント型ビジネスへ移行する。
  4. 発展途上国でのスマートフォンでも始められるような入門コンテンツの充実を図る
  5. 囲碁を題材とした漫画、アニメ、TVゲームの創出について各分野の関係者と情報交換し低年齢層対象メディア戦略を図る
  6. 有望小学生の中国韓国留学制度を確立する
  7. 国内最高賞金棋戦の世界戦化をスポンサと協議し、世界戦賞金額の新たな標準を確立する。棋聖戦囲碁の「ウィンブルドン」に
  8. 世界の囲碁の歴史の編纂事業に着手し、脈々と続く囲碁の歴史を更に発展させる志を新たにする
  9. 序盤・定石の新工夫に対して国際的な賞を設け、囲碁の技術の歴史を築く
  10. 二日制の国内戦の維持と対局場、対局の空気を通じた日本文化の普及に務める
  11. 対局の終了とは別に棋譜の最終手の定義を明確にして、日本的棋譜文化の世界普及を図る