世界一わかりやすいQ&A式囲碁(純碁)入門
Q. 囲碁ってどんなゲーム?
A. 黒白二種類の石と碁盤を使ってするゲームです。二人がそれぞれ黒か白かの石を持ち、碁盤の交点の上、好きなところに石を一つずつ置いていきます。交互に置きます(ルール1)。碁盤の上にたくさん石を置いた方が勝ちです(ルール2)。
Q. ふーん、簡単そう。ちょっと待って。交互に一つずつ置くなら碁盤の上にはいつも黒と白が同じ数か一つ違いじゃないの?
A. その通り。一つだけ盤上の石の数が変わるルールがあって、相手の石の隣すべてに自分の石を置くと相手の石を取り上げることができます(ルール3)。なので盤上の石の数に違いが出てきます。下の図で取り上げられる形を確認してください。
次は黒の番です。aに置くと囲んだ白石を取り上げることができます。
(ウィキペディアより)
Q. なるほどー。相手の石を取り上げるように打てば勝てるのね。
A. その通り。ただし、相手の石を取り上げるように置くより、相手がどう置いても最終的に取り上げることになるような形で広く囲うのがいい戦略、戦術です。この戦略を練るところが囲碁の醍醐味であり、面白さ、難しさ、奥深さです。
Q. ふーん、難しそうね。でも初心者でも楽しめるんでしょ?
A. もちろん。最初はどんどん石を取り上げるように置いたらいいですよ。囲碁は別名手談と言われていて、手でする「会話」のような感じがします。ルールは簡単ですが、先ほど言った戦略や戦術は事典が何冊もあるぐらい。その一項目ずつが単語のようなもので、知るほど高度な「会話」が楽しめますが、知らなければ知らないなりに「会話」することができます。
会話ね♪。ちょっと待って。交互にどんどん置いていったら最後はどちらかの石が囲まれて取られるんじゃないの?
A. いい質問です。先ほど「交互に置く」「隣を囲んだら取る」という二つのルールを紹介しましたが、もう一つルールがあって、置いて取れる石があった時には取り上げて、その時自分の石が取られる形(隣を敵に囲まれている形)になる場合にはそこには置けないという禁止ルールがあります(ルール4)。このルールがあるので互いに取られない石ができるのです。
Q. なんか、急に難しくなった…
A. すいません…ここだけちょっと数学的なんです。下の図を見てください。
TODO - 図を用意する。
Q. 空いているところが二つある。
A. そうそう。黒がこの白を囲もうとすると、残りAとBに置く必要がありますね。
Q. うん。
A. ところが、Aに置いてもまだ取り上げられなくて、しかもAに置いた石が囲まれている形だからAには打てない。
Q. ほうほう。あ、同じ理由でBにも置けないのね。だからこの白は取れない!
A. ご明察♪つまり最終的に盤上には空いているところが二つある石の塊ができるようになります。もうこれでQさん、囲碁が楽しめるようになりましたよ。
Q. へぇ、ルールは意外と簡単だったねぇ。
A. あと2つ、コウとセキと呼ばれるルールを覚えたら完璧です。きっと実戦をやるうちに不思議な形ができるのでその時説明しますね。
Q. よし、三度の飯より囲碁が好きなあいつに挑戦してみよう!
A. あ、既に囲碁している人とやるときのちょっとだけ注意点を。ここで説明したルールだと最後、もう戦略も戦術もなくなってから盤上にただ碁石埋めていく作業があります。まず小さい碁盤で始めて、相手にも付き合ってもらって実際に埋めてみてください。ただ碁石埋めていく作業にいつなるのかわかるぐらいに実力が上がってきたら、埋めて石の数を数える代わりに、囲っている空き地を数えたくなります。実際の囲碁のルールではそうします。その時には相手の人に数え方を教えてもらってくださいね。
Q. ふーん、早く終わらせる方法があるけど、色々わかってからでいいのね!
A. その通り!エンジョイ!