「ゾーンプレス パーク」副読本③
- 作者: 王銘〓
- 出版社/メーカー: 日本棋院
- 発売日: 2003/08
- メディア: 単行本
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「ゾーンプレスって何だ」の章の「2 有限と無限」の節
この節にも重要な一文が出てきます。
(碁は完全情報ゲームにも関わらず)私はなぜ「碁は無限である」というスタンスにたつか、(中略)私には正解がよくわからないからだ。
人はたとえ正解がわからなくても、経験を積むうちに自分の打ちたい手が見えるようになります。
本書は著者の王銘琬九段が「なぜ私はそこに打ちたいのか」を明文化しようとした哲学書。
この節では最初にゲーム理論の用語が出てきますが、本文中で解説されているので割愛します。
次に出てくる用語は「幽玄」。
幽玄とは物事の趣が奥深くはかりしれないこと。また、そのさま。元は漢語だが、和歌・能楽・禅・連歌・茶道・俳諧など日本の芸術文化が内包する境地として形容に用いられる。
実際に用いる際には「幽幻道士 キョンシーズ」の幽幻とは漢字が異なることに注意されたし。
(囲碁打ってるし)
次に出てくる用語は「私」。これが専門用語であることを理解いただくには原文を少し引用しなければなりません。
「私」とはこの私だけではない、碁は自分で打っていかなければならないかぎり、碁を打つひとは全部「私」であり、その「私」が打った碁はまた全部それぞれの「私の碁」なのだ。
読者が迷わないように後述の「ペキンダック」の後、明解説を入れています。
碁は自分が打つ立場に立てば、私的なものであり、客観的な見かたより、主観を基準にしてもかまわない
次に出てくる用語は「ペキンダック」。
ペキンダックとは北京烤鴨(ベイジンカオヤー)のこと。下処理したアヒルを丸ごと炉で焼いて皮を薬味と一緒に薄餅に巻いて食す。皮以外の部分は他の料理の食材として使われる。
次に出てくる用語は「周鶴洋」。
周鶴洋とは中国の囲碁棋士。1999年に日中スーパー囲碁で小林光一を三番勝負を行い、2連勝。2000年には中国ランキング一位。2003年テレビアジア囲碁選手権優勝。2014年5月現在、37歳にして世界ランク38位であり、李昌鎬や日本の平成四天王を含むアラフォー世代の中では突出した成績を維持している。
中華料理の用語の中に出てくるが、決して中華料理名ではない。
次に出てくる用語は「フカヒレスープ」。
フカヒレスープとはフカヒレ(鮫のひれ)を乾燥させた食材を具にしたスープのこと。高級食材で乱獲が進んでいることから、米国での規制、世界自然保護基金による保護キャンペーンが進んでいる。