Appleと私

iPhone 5が発表されましたね。手持ちのiPhone 3GSがホームボタンの調子が悪く、電池も持たなくなったので、さてどうするか考えないといけません。とりあえずは、SoftBankさん、auさんが3G, LTEの契約をどう提示してくれるのか見る必要があります。


iPhone 5、きれいなデバイスだと思います。でも、ぐわんと物欲刺激されたかというとそうでもない。買い替えるには悪くないという感じ。私は一体どんな時にApple製品に物欲を掻き立てられたのか自分で知りたくなりました。

Steve Jobs復帰後のAppleイノベーション(アルファベット)と購入履歴(数字)

a. 初代iMac (1998年)
b. 初代iPod (2001年)
c. iTunes Music Store (2003年)
1. 初代iPod shuffle (2005年)
d. iTunes Store(映画/ゲーム販売) (2006年)
2. 二代目Intel iMac 24 (2006年)
3. 二代目iPod nano (2007年)
e. 初代iPhone (2007年)
4. 初代iPod touch (2007年)
5. MacOS X Leopard (2007年)
f. App Store (2008年)
6. 二代目Intel Mac mini (2008年)
7. MacOS X Snow Leopard (2009年)
8. iPhone 3GS (2010年)
g/9. iPad (2010年)
h. iBookstore (2010年)
i. Mac App Store (2011年)
10. OS X Lion (2011年)
11. 第三世代MacBook Air (2011年)
12. Magic Trackpad (2011年)
13. 第三世代iPad (2012年)
14. OS X Mountain Lion (2012年)
(追記)
15. iPhone 5 (2012年)
16. iMac 27 Late 2012 (2013年)
17. iPhone 6 (2015年)
18. iPad Pro 9.7インチ + Apple pencil (2016年)
19. iPad Pro 11インチ (2018年)
20. beatsX (2019年)
21. iPhone SE(第2世代) (2020年)
22. iMac 27 2020 (2020年)
23. iPad Air(2020年)
24. Beats Flex (2021年)
25. iPad mini + Apple pencil 2 (2021年)

ブログを読み返すと、iPod shuffleの時に既にパッケージングに感動しています。箱を開けるところから良質のユーザー体験が始まっている。

思い出すに、iMacを衝動買いしたのは「結婚できない男」の主人公が自宅でMac Proを使っていてあのシネマディスプレイに憧れたからですね。技術的にはCore 2 Duo搭載が筋が良さそうに思えたから。この時の感動がすごく大きかった。パッケージングはもちろん、パソコンと思えないほど静かで、起動、レスポンスもさくさくとして夢のようでした。この頃Apple株を買っておけば今頃^^;。Might Mouseのデザインもかっこ良かった。スクロールボールも素晴らしかったのですが、内部の汚れですぐ反応が悪くなるのは大きなストレスでした。思えばこの不具合がAppleをタッチパネルへと駆り立てたんじゃないでしょうか?

iPod nanoは、当時健康関連の研究開発をしていて、NIKE+iPod Sport Kitを評価したかったから。普段、2,3先円の安い靴しか履かない私が一万円以上のNIKEの靴を買いました。高かったけど、やっぱりいい靴ですね。靴底がすっかりすり減ってしまいましたが、今でも履いています。十二分にいい買物でした。iPod nanoはパッケージングにも不満があり、NIKE+iPod Sport Kitの方もあまり興味が維持できませんでした。靴以外はあまりいいユーザー体験ではなかった。

異動した当時の職場でタッチパネルを開発していたグループがあったので、iPod touchを興味本位で買いました。YouTube体験などしてますが、ブログを見ると比較的早く飽きてますね。カメラが付いていればと当時のブログに感想が残っています。2008年にApp Storeが開設していますが、iPhone 3GSを買うまでアプリを大量に試すという発想が浮かびませんでした。むしろAtariショックを起こすんじゃないかとAppleを心配していました。
App Storeの品揃えは当時からゲームが多かったと思いますが、私は、2001年にグランツーリスモ3がしたくてPlayStation 2購入したのを最後にゲーマから自然卒業していたのが大きかったかもしれません。更に脱線しますが、失われた20年とか言いますけど、2001年頃、日本はまだまだ元気ありましたね。

Leopard, Snow Leopardへのアップグレードは、価格が比較的お手頃で、かつパフォーマンスが全く落ちない、むしろ速くなる傾向があって、Appleすごいと感心しました。ここで、Apple製品のOSアップデートに関する期待感が出来上がってしまったんですね。残念ながら、その後のOSアップデートでは、MacOS, iOSとも裏切られています。

2009年に27インチiMacMagic Mouseが発表されてこれは欲しかった。私には下取りに出して新しいものに替えていく発想がないので、思いとどまりました。

iPhone 3GSは、海外出張に行く時に、カメラとボイスレコーダが一つになったものが欲しくて買いました。当時iPod touchにはまだカメラが搭載されていなかった。ほとんど電話しない私が携帯電話にお金を掛けるというのは変な気もしましたが、パソコンでは何が面白いのかわからなかったTwitteriPhone 3GSでハマり、無料アプリを漁る日々。産經新聞を読むようになり、Instagramで更に楽しみが増えました。

iPadが発表されたとき、ブログにも書いたように否定的でした。電子書籍は難しいじゃないかと。日本での電子書籍の難しさは当たったと言えないこともないですが、iPadの商業的失敗予想は完全に外しました。ダメじゃないかと思いながらも気になってすぐ買ってみて、家の中で四六時中持ち歩くようになったのだから、すごいデバイス、すごいエコシステムです。iPhoneは、暇つぶしデバイスiPadは少し何かやってみようと思うデバイス

その後、iPhone 4が発表されて、Retinaディスプレイにはぐっときました。でもそうすぐ買い替える訳にもいかない。

Lionへのアップグレードは残念なことになりました。2GBのメモリのiMac, Mac miniは、SafariChromeを立ち上げるとスワップが始まり、マウスのレスポンスすら悪くなりました。iMacのメモリを3GBに増設して少しは改善しましたが、やはり不満で結局、iMacSnow Leopardにダウングレードしました。Appleが変わりつつあると思い始めたのはこの頃。でもアプリのフルスクリーンモードはいいですね。

退職を機会に、外出用にMacBook Airを買いました。SSDの奇跡を体験。メモリが足らなくてスワップを起こしても、アプリケーションの切り替えがさくさく。ああLionはSSDマシン用OSなんだと悟りました。また、ノートPCのトラックパッドにはあまりいい印象がなかったのですが、Airではそれも払拭。マウスよりも快適なので、すぐデスクトップ用にMagic Trackpadも購入しました。その一方でAirのファンの音の大きさはまだまだ技術は進歩の余地があると変なところに感心しました。

iPhone 4Sは少し迷いましたが、目玉のSiriはあくまでつかみで実用的ではないだろうと思い、3GSがまだ二年以内だったこともあって見送りました。きっといいデバイスなんでしょうね。

iOS5/iCloudはすごいストレスでしたね。iPhone 3GS、初代iPadの動作はどうしようもなくもっさりしてしまうわ、何度もパスワード聞いてくるわ、Safariブックマークはぐちゃぐちゃにされるわ。Lion, iOS5, iCloudで残念ながらAppleに対する絶対的な信頼感は失われました。
OSアップデートの指針としては、「初めてのアップデートはOK。二度目はリストアできるよう最新の注意を。」と言ったところでしょうか。

新しいiPadを購入したのはRetinaディスプレイを見たかったから。確かに満足感ありました。脱線しますが、Apple製品はフォントがきれいなんですよね。ずっと使っていると当たり前になりますが、何かの時にWindows(7)を使ったりすると、衝撃を受けます。Windows 8はどうなんでしょう?Microsoftは何よりもフォントを改善すべきと思います。
140文字より長い入力ではパソコンを使いたくなりますが、それ以外の情報収集(電子書籍ブラウジング)はすぐiPadを使います。寝転んだりと、場所や体勢を問わないところがいいですね。本当にいいのかどうか不明ですが…

AirをMountain Lionにアップグレードしました。安定していて不満はないですが、変わったのは通知ぐらい。メッセージもリマインダーもメモもGame Centerも使っていません。音声入力もなぜか使わない。きっと口頭の速度でものを考えていないからでしょうね。


長々と書きました。思うに、何かを改善する時に従来からちょっと違うことをしてきたり(スクロールボールが故障するならボールをとってしまえとか)、別の商品カテゴリに参入したり、Appleがそういう挑戦をした時に、物欲を掻き立てられたような気がします。
そういう意味ではiPhone 5は微妙。とても洗練された印象はもちろん感じました。3GSを買い替える必要があるので第一候補です。でも、LTE関連で地方の生活空間であまりつながらないのに基本料金が高くなるようなら別の候補を考えないといけないですね。iMacを衝動買いした時とは違い、合理的に見ています。


Appleさん、そろそろ別のカテゴリに参入してくれないかな。iTVでもいい。10年間IF保証の単なる美しい大きなディスプレイとチューナーを搭載したApple TVが出たら買いますね。あと、ミラーレス一眼のカメラとか、メガネとか。ソフト的には「アプリ」の次が見たいなー。