I knew you wouldn't give up.

私の白番。

厚みのはずの右辺の黒を攻めていい気分の序盤でした。白6と押したところで、左辺、上辺、中央の黒が分かれそうで楽しみです。

白8からの攻めに対して、黒17と手抜きの勝負手がきました。


黒25とコウにはじかれて、黒33のコウ立て。左辺、中央の白を狙っています。白34で中央の白の活きを確かめ、左辺の広さを信じてコウを継ぎました。


黒37からさらさらと殺されてしまいました。黒41に来られたらどうしようと思っていながら読み通りに殺されてショックです。

ここからが今日のタイトルですが、インターネット碁会所は相変わらずつぶれても投げる人は少ないです。それで少なからず逆転が起こる。

最近、DVDでBONES Season 2, Episode 9, "Aliens in a Spaceship"を見ました。絶体絶命の中、あきらめずにできることを探し実行する、アメリカ的なスリリングなストーリです。自分と正反対な人たちを見るようで、こういう態度へのあこがれみたいなものがあります。タイトルは、互いに信頼を置く主人公同士が交わしたセリフ。
子供の頃、「謎の円盤UFO」で潜水艦の故障でまた酸素がなくなっていく話を思い出しました。また見たいな。

で、相手も間違えるという前提の下、やれることをやってみようと思いました。心理戦も含めて。


何かあるとしたら上辺側なので、白50から味を作ります。
相手も集中しているので、集中を切るために一旦右辺の大石を攻める。


攻めで後手を踏まないように気を使いながら、時を待ちます。そう、自分の秒読みを。
持ち時間20分が切れて秒を読まれたところで、白72。秒に読まれて慌てたところを演出します。
この手で手にはならないことは読んでいましたが、楽になりたい気持ちがある時に間違えやすい形をしています。


黒73。敗着です。


77と78を見合いにして白生還。


「あきらめない」という言葉はあまり好きになれません。執着という気がしてしまうので。でも「気持ちを切らない」というのは大切だと思います。そういう意味で、昔、自分の名言を作りました。

あきらめた後にもチャンスはある。