記憶探し

生、死、神秘体験―立花隆対話篇

生、死、神秘体験―立花隆対話篇

実家で1994年購入のこの本を手に取り読んでいると、

養老: ふつう、種というのは交配する集団とされていますが、交配の前提には認知がある。

河合: …アラビア半島から南下してきたマントヒヒと、タンザニアあたりに生まれて北上してきたアヌビスヒヒというのが、エチオピアで出会った。そこでケンカするんじゃなくて、混血し、しかも混血の群れができて、その群れが存続している。

マントヒヒ


アヌビスヒヒ


種の分離という長年の疑問だったことに関する大きなヒントが書いてありました。
してみると、私は昔この本を読んで何かしら強い印象を受けた後、その記憶を失い、求めていたような気がします。
ほかのこともそうかもしれない。


なくしたものは見つかればラッキー。見つからなくてもこだわらず、変化を抱擁する。私ぐらいの年齢になると、そのぐらいの姿勢が良さそうです。