再現性減少の法則

世界をある種のゲームとみなすと、自然法則の対象がわかりやすくなる部分があります。
再現性を重視する物理の基本法則は、ゲームのルールのよい近似に等しい。
一方で、エントロピー増大の法則や、生物進化など、基本法則ではかならずしも説明できない別の理論/思想体系があり、これらは、プレーヤの戦略のよい近似に等しい。
何が言いたいかというと、ミクロの法則を究めたらマクロが説明できるかと問うたらそうではないということです。
で、今の世界を理解するのに、少なくとももう1つ法則が必要ではないかと思いました。
それが、再現性減少の法則。
世界は、発見された、もしくは発見されることを待っている物理法則を満たす範囲で、マクロな意味でできるだけ再現性がない一連の事象を選択している。ランダムで平均化されるような事象は選択しない。だから、世界には極めて稀な現象で構成されており、それが生物進化だったり、個々の生物の意思だったりする。
ありきたりな言葉で言ってしまえば、人間原理というやつでしょうね。
ただ、現象の規則性と、事象の進行は十二分に独立でありうることを今得心しました。