海外

yich2010-02-28

久しぶりのアメリカ。
当たり前ですが、努力していないので、ボキャブラリと構文構成能力の低さは情けないものがありましたが、反面英語アレルギーは全くなく、隣の見知らぬ人との雑談が楽しめました。
最後の最後に、どたばたがあって、発端は朝早いフライト。
6時のフライトのため、空港まで5分のホテルから5時にタクシーを予約。4時半にチェックアウトしようとすると、受付ともめていた男が、
「あんた、ホテル代現金で払ってくれ。現金が要るんだが、ホテルの金庫が閉まっていて現金に換えてくれないんだ」
「わたしゃタクシー代に現金が要る」
「空港?何時のフライト?わたしも一緒だ。送って行こう」
「タクシー予約してるんだけど」
「私がキャンセルしときますよ」と受付。
「よしわかった」
で、なけなしの現金でホテル代を払って待っていると、その男がチェックアウトの準備をして戻って来て、あれこれ手続きし始めました。
そしたら、別の人がさっさとチェックアウトしてタクシーで空港に出発しようとして、
「あいつに乗せてもらったらいいじゃないか」
「ええ?でもタクシーシェアする現金がないぞ」
「急がないのか。おれはまだフライトに時間あるから」
「なんじゃそりゃー。とにかく聞いてみる」

「すんません、空港?タクシーシェアさせてもらえる?」
「いいとも。どこへ行くの?」
「ありがとう。サンフランシスコ」
「私はロサンジェルスだ」

で、タクシーに乗って、自分もタクシーを予約したんだけど、受付にいた妙な男のせいであれこれと事情を説明。理解してもらえて出身地などの雑談。イスラエルに帰るとか。
寝ぼけてたんでしょうね。空港への入り口がフリーウェイのランプに見えて、
「待って、待って!空港ってロサンジェルス?わたしはパームスプリングス空港に行かなくちゃ!」
「ここはパームスプリングス空港だ」
「ほーっ、ランプと勘違いした」
最後の5ドルを出して半分しか払えないけどと話したら、
「ここは私が払うよ。それよりお前時間がないだろう。急げ」
お礼を名刺交換したらイスラエルの政府の人でした。

で、空港に入ったら、なぜかUnited Airilineだけめちゃくちゃ込んでいる。なんで朝5時にこんなに込んでいるだと思いながら、国内線だし前の人も6時のフライトで、その人が窓口と話をしたところ、時間がなくなったら呼び出してくれるとのことでした。
ところが私の後ろに着いた人が、会場で知り合った日本の大学の先生で、
「6時のフライトってもう時間ないじゃない。聞いた方がいいんじゃない?」
「でも、国内線乗ると一緒ですよね。私チェックインの荷物ないから」
「いや、ここで国際線のチェックインですよ」
「でも、出国の指紋認証とかサンフランシスコですよね」
「もうそんなことしてないよ。ここで一気に出国」
「ええー?」
先生のおっしゃったことも私が思っていることも間違ってないですが、なぜかしら騒がないといけない空気になって、窓口相手に6時のフライトだけど乗れるのかと大騒ぎ。なに言っているのかわからないと言われましたが、少ししてようやく、6時のロサンジェルスとサンフランシスコのチェックインが優先されて無事乗れました。騒いでいるところを同じ学会に参加した日本の人にも見られていて、ちょっと恥ずかしい気持ちとあんたら英語でこんなに騒げないだろうと誇らしい気持ちが入り交じった複雑な気持ちでした。

若い頃には、熱い自分と冷静な自分が自分の中にいたような気がしていました。それがお酒がぶがぶ飲み始めたころからですかね、冷静な自分がいなくなって代わりに感情を爆発させる自分が出てきて、何か失った感じがありましたが、英語で焦っている時って日本語の自分は冷静なんですね。なんとなく感情をコントロールする糸口が見えた気がしました。

教訓:夕方の関空より日の出前のアメリカの空港の方が込んでいる。